いらっしゃいませ。
万事屋いっくんへようこそ。
本日のテーマは「いろいろな学者」です。
みなさんは日常生活において
「数学者」、「科学者」といった言葉を耳にしたことはありますか?
僕は先日、福山雅治さん主演の「容疑者Xの献身」を見て、天才物理学者と天才数学者という言葉を耳にしました。
映画自体も、非常に面白い内容になっているので、まだ見たことがないという方は、ぜひ一度見てみることをお勧めします。
本記事では、そんな「学者」について
様々な視点からまとめてみたので、ぜひ見ていってください。
物理学者
まずは、物理学者です。
物理学者は、一般的に物理学の研究を専門的に行っている人のことを指します。
物理学は自然科学のひとつの分野であり、自然界で起こる様々な現象に法則性を生み出し、実験や論理的推論によって研究を行うのが物理学者です。
「全ての現象には理由がある」
「容疑者Xの献身」で出たこのセリフがとても耳に残っています。
物理学者の仕事内容
物理学者は、マクロからミクロまでの様々な研究を行います。
物理学者の研究テーマは、宇宙の成り立ちや構造などの宇宙論をはじめとする「地球惑星物理学」、気象や大気、海洋や物資を対象とする「物性物理学」、私たち生命を対象とする「生物物理学」などがあります。
ほかにも、「電子論」や「素粒子論」といったようにマクロからミクロまでその研究範囲は多岐にわたっています。
また、物理学者は自分の専門分野を持ち、個人や共同研究を行うことで、各テーマについての成果を出します。
どうやって物理学者になるの?
物理学者は、誰でもなれるようなものではありません。
まずは、大学で物理系の学部や学科に進学し、そこで基礎を身に付ける必要があります。
大学卒業後は、そのまま民間企業に就職して研究や開発部門に配属される人もいます。
また、研究職に就きたい場合は、大学院へ進み博士号取得を目指すのが一般的なルートになります。
物理学者はどのくらい稼げるの?
物理学者になることは、非常に難しいため、
その職に就いたら給料もそれなりにもらえるんじゃないの?
そう思う方は多いかもしれません。
しかし、駆け出しのころは一般的な会社員の平均年収すら稼げないこともあります。
大学教授になれば年収1000万円以上も夢ではないですが、博士号を取ったばかりの人は「ポスドク」と言われる立場で働きます。
「ポスドク」の平均年収は300万円程度にとどまるともいわれています。
また、民間企業に就職した場合は、その会社にもよりますが
若手のころは年収400万程度で、昇給すれば年収1000万円に届くこともあります。
これだけ聞くと、勉強する価値はありそうだな
そう思いませんか?
数学者
物理学者のあとは「数学者」です。
数学者は、数学に関する分野の調査や研究を行います。
多くの数学者は、大学をはじめとする教育機関に所属し、教鞭をとりながら研究を続けます。
数学者の仕事内容
数学者は、先ほども記したとおり
数学に関する分野についての調査および研究をすることが仕事です。
また、「科学者」であっても研究領域によっては
「数学者」としての評価を受けることがあります。
大学では研究に時間を費やすことができますが、教育機関によっては学生の指導がメインになってしまうこともあります。
具体的には、小学校や中学校、高校に勤務する人ですね。
また、教育機関以外にもその専門知識を活かして、
金融機関の商品開発分野で働く方もいます。
どうやって数学者になるの?
数学者になるためには、大学院の数学研究科に進学し、博士号の取得がマストだと思ったほうがいいでしょう。
学生の間に研究実績を作ることができれば、その後の進路に大きくプラスになります。
また、数学者ではなくても、教員を職業とする傍ら
暇な時を利用して研究に励む道もあるため、大学や大学院在籍中に教員免許を取得しておくのもひとつの手段です。
さらには「高専」の教員として活躍する数学者も多くいます。
「高専」ってなに?
という方に向けて、実際に高専に通う僕が書いた記事があるので、ぜひこちらも読んでみてください!
https://ikkun-yorozuya.com/%e5%83%95%e3%81%8c%e9%ab%98%e5%b0%82%ef%bc%88%e3%82%a8%e3%83%b3%e3%82%b8%e3%83%8b%e3%82%a2%e9%a4%8a%e6%88%90%e6%89%80%ef%bc%89%e3%82%92%e9%81%b8%e3%82%93%e3%81%a0%e7%90%86%e7%94%b1%e3%80%90%e5%9c%a7/
数学者はどのくらい稼げるの?
簡単にいうと、大学に就職できれば高収入が期待できます。
数学者の給料は、どこで働くか、どのような立場で働くか
によって大きく異なります。
大学における年収は、国立・公立大学の教授で1000~1100万円、
私立大学の教授で1200~1600万円程度です。
給料は勤続とともにアップしていき、研究で功績を修めると報奨金が発生したりします。
高専の教授の場合は、平均年収750万円と大学よりは低いです。
また、ポスドクの場合は、平均年収200~300万円程度にとどまることも珍しくないです。
近年では、金融機関において理系出身者を特別枠で採用する企業も増えてきており、数学者の活躍の場は広がりつつあります。
生物学者
最後は、僕が高専で現在研究している水処理や微生物学に関するプロフェッショナルである「生物学者」についてです。
生物学者はその名前の通り、生物に関する様々な研究を行い論文を発表します。
生物学には様々なアプローチの仕方があり、生物を分類する「分類学」、進化の過程やしくみを研究する「進化学」、生物の生態を調べる「生態学」などがあります。
また、遺伝子を解明する「遺伝子学」、細胞を専門とする「細胞生物学」などもあります。
僕が所属している研究室では後者の研究を主に行っています。
生物学者の仕事内容
生物学者は、地球上に生息する様々な生物に対し、生態や成長過程を調べたり、身体のしくみを解き明かしたりするのが生物学者です。
近年では、遺伝子解析の分野が非常に発展し、バイオテクノロジーやクローン技術、ゲノムなどの分野も研究対象になり始めてきました。
また、生物学者は実際に海や森などの現地に足を運んで
サンプルを採取したり、生物を観察したりすることも多くあります。
ほかにも、生物学は活かせる場所が多く、大学の研究室にとどまらず、民間の研究施設や開発職として研究を行う人もいます。
どうやって生物学者になるの?
生物学者になるには、大学で生物学を学ぶ必要があります。
その上で、生物学は動物や人間、植物、微生物と範囲がとてつもなく広いので、
自分がどんな研究をしたいのか具体的に考えておく必要があります。
研究者を目指す人の大半は大学院に進学し、その後大学に残るか、ほかの研究機関等に就職するかを選択します。
生物学は、先ほどの物理学者や数学者とは少し違って、
そのジャンルの広さから就職先が多種多様なのも特徴です。
とくに、バイオテクノロジーを扱う場合は、植物や食品、製薬の研究職として働ける場合もあります。
また、中学や高校の教師で生物を教えながら、趣味として研究を続ける人もいます。
生物学者はどのくらい稼げるの?
生物学者はおおむね高収入が期待できます。
大学で研究する場合は、年収800~1000万円を超えることも珍しくありません。
また、研究施設等に勤める場合は、年俸制で毎月約50万円程度の給与が基準とされています。(理化学研究所)
民間企業においても、研究職や開発職である場合、一般職に比べると年収が高めに設定されています。
まとめ
本日は「いろいろな学者」についてまとめました。
どうだったでしょうか。
学者の種類や、その仕事内容など、初めて聞くようなことが多かったのではないでしょうか。
本記事を通じて言いたいことは
「勉強して損はない 」
ということです。勉強して、その分野に興味を持つことで、大変なことは多いですが、それなりのやりがいや給料が得られます。
また、研究を実際に行っていて感じることですが、学者というのはもはや趣味の延長線上にあるものだと思います。
学内どの教授の方も楽しそうに自分の分野について研究し、僕たちにその知識を教えてくれます。
好きなことが仕事にできる
まさに「YouTube」みたいですよね。
自分がやってて楽しいと感じられる仕事に就きたいなって
本記事を通じて感じました。
最後まで見ていただきありがとうございました。
またのご来店をお待ちしております。